ディフェンディングチャンピオンの渋野日向子(23=サントリー)は、6バーディー、2ボギーの68と4つ伸ばし、通算3アンダー、213でホールアウトした。28位から出て、ホールアウト時点で7位の猛チャージ。クラブハウスリーダーとなったが、ラウンド中の首位金田久美子とは5打差、2位川崎春花とも4打差あり、連覇の可能性は極めて低いが、意地を見せた格好となった。

インコースから出て、11番パー4でバーディーを先行させた。フェアウエーからの第2打を、40センチにつけるスーパーショットで“お先”のバーディーを奪った。ともにパー4の13、14番では連続バーディー。13番は7メートルのパットを沈め、14番は第2打を50センチにつけて伸ばした。後半は2ボギーを重ねたが、1、6番は10メートル、4番は6メートルと、長いパットを決めて3バーディーを奪った。

「自分のショットの感覚とスコアが比例しない感じだけど、パターが入ってくれた。スコアとしては(大会を)盛り上げられたかな。すごい、帰ってきてよかった」と、充実感に満ちた様子で、笑顔を見せながら話した。今大会3日間の自己採点を求められると「50~60点ぐらいかな。いや、70点ぐらいにしておきます!」と、さらに笑顔になった。

「日本ツアーって、素直な人が多いなって思いました。自分の気持ちを代弁してくれるというか。一緒に喜んだり、一緒にため息をついたり。プレーが悪かったとしても、良い雰囲気をつくってくれる。それは米ツアーにはない」と、ギャラリーの応援に感謝した。

次週は日本開催の米ツアーで、日本女子プロゴルフ協会が特別公認のTOTOジャパン・クラシック(滋賀)に出場。その後は再び渡米して、2試合に出場し、今季の全試合を終える予定だという。