西郷真央(21=島津製作所)が通算35オーバー、ダントツ最下位の40位で今季最終戦を終えた。

第1ラウンド(R)から83、83、76をたたき、この日は5ボギー、2ダブルボギーで81。20年スタンレーレディース第1ラウンドで記録した自己ワースト84を塗り替えることこそなかったが、72ホールで奪ったバーディーが2個だけ。今季ツアー序盤で10戦5勝の快進撃を見せたのとは別人のような大たたきだった。

「先週(予選落ちした大王製紙エリエール)から、いやその前からティーショットが安定せず、先週は刻んでもうまくいかず(今週は)ドライバーを(2番パー5以外)握らずに、この3日間は“何かきっかけをつかみたい”と思ってプレーしていました。原因は全部わかっているんですが、わかっていても修正できなかった」

大崩れの最大の要因は、ドライバーショットの不調にある。違和感の始まりは、想像以上に古い。開幕戦から3勝した後、4月中旬のKKT杯バンテリンレディース直前に寝違えて首を痛め、2週間欠場した。「そこでスイングに対する考え方が変わって、その後に海外に行ってもうまくいっていたんですが」。

状態が落ち始めたのは、10月初旬の日本女子オープン。フェードヒッターだが、左に曲がるなど逆球が始まり、そこを調整する内に袋小路に迷い込んだ。

「小学生の頃とかは、もちろん曲がっていましたが、元々はあまり曲がる方ではない」。自信があったパートで膨らみだした不安感。「今は正直、ドライバーを打つことに恐怖を感じます。この後は少しクラブを握らず、イチからやり直した方がいいと思う。まずスイングをノーマルな状態に戻すことから始めます」と話した。