ゴルフの男子レギュラー、同シニア、女子各ツアーが競う「日立3ツアーズ選手権」開幕前日の10日、会場の千葉・大栄CCで、出場選手らが参加してプロアマ交流会が行われた。各ツアーから6人ずつ出場するが、男子を代表して今季賞金王の比嘉一貴(27=フリー)が会見。「過去、19年と去年はプロアマ戦には参加させていただいていて、本戦は今回が初めて。本戦にも出たい気持ちはもちろんありましたし、ジュニアのころからこのトーナメントをテレビで見るのが、すごい楽しみだった。そこで戦えるのは非常に光栄」と、初出場の今大会への思いを語った。

初出場にして男子ツアー代表6人の中では最年長となる。他の出場者は星野陸也(26)、大西魁斗(24)、桂川有人(24)、河本力(22)、蟬川泰果(21)。「若手が非常に、今年1年を引っ張っていったんだなと感じます。勢いもあるし、みんな頑張ってくれるので、すごい心強いです」と、男子ツアーとして17年以来、5年ぶり8度目の優勝を目指す決意だ。

前日9日には、米男子ツアーのソニーオープン(来年1月12日開幕、米ハワイ州)への推薦出場が決定したことが発表された。同大会は20年以来、2度目の出場となるが、前回は予選落ち。当時を振り返り「ハワイに入ってからトレーニング中に首を痛めてしまって、悔いの残る、すごい残念な結果になってしまった。そのリベンジ。その時よりも成長したし、1度回っているコースですし、高麗グリーンということで、チャンスがあるんじゃないかと思っている。3月までに世界ランキングを上げる、ポイントを稼ぐ意味でも、優勝争いをして、トップ10は外せないぐらいの気持ちで臨みたい」と、力強く語った。比嘉は男子の最新世界ランキングで、日本勢では松山英樹の20位に次ぐ2番手の73位。来年のメジャー初戦、マスターズ(4月6日開幕、米ジョージア州)の出場権を勝ち取るには、3月中に世界ランキング50位以内に入っておく必要があるため、上位進出への思いの強さをにじませていた。それだけに、オフは実質ない状態で、年明け早々にはハワイに入り、2023年初戦のソニーオープンに備えたい考えも明かしていた。