ファンも、ゴルフ関係者も、次世代を担う逸材と期待されていた。桜井心那(21=ニトリ)はプロ1年目に、現在も最多の下部ツアー5勝を挙げた。

レギュラーツアーに昇格した翌23年に、すぐに4勝を挙げた。下部ツアー時代に同組で回ることが多く、そこで親しくなった吉田は「もともとパッティングのセンスは抜群」と、あふれる才能をすぐに見抜いた。加えてドライバー平均飛距離もツアー3位。飛ばし屋でありながら、グリーン上もうまい。年間女王戴冠は時間の問題と思われていた。

だが突然のスランプが訪れた。24年はパーオン率がツアー52位。「真っすぐ飛ばなくなった」。フェード一筋だった持ち球を「3カ月間だけドローにした。迷路に入りました」と正反対に変え、自分を見失った。それが昨年10月から目沢コーチにつくと、持ち味を生かす指導を受けた。「やっぱり自分はフェード。今年は、優勝するにふさわしい練習もしてきた」。もともと、あふれる才能の持ち主が、自信を取り戻した今、復活優勝は必然だった。

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