機は熟した。米男子ゴルフツアー(PGA)で通算11勝の松山英樹(33=LEXUS)が、日本開催の同ツアー新規大会、ベイカレント・クラシック・レクサス開幕を2日後に控えた7日、会場の神奈川・横浜CCで調整。会見に臨み、状態について「悪くないと思うし、あとはしっかりと詰められれば、楽しみな1週間になるんじゃないかなと思う」と、堂々と話した。昨年で契約満了した、前身のZOZOチャンピオンシップを21年に制して以来、4年ぶりに国内開催大会での優勝の予感を漂わせた。

昨年までの千葉・習志野CCから、コースが変更された。7315ヤードでパー71と“飛ばし屋”有利ではなく、小さくて速いグリーンは、技術を求められるマスターズを制した松山向きといえる。「プライベートでは回ったことはあるけど試合では初めて」。前日6日はアウト、この日はインの各9ホールを練習ラウンドした。「アイアンの精度も求められる。16番はPGAでプレーしているような感覚になるショートホール。試合も楽しみ」。コース攻略に楽しみを見いだす姿勢こそ、松山の真骨頂だ。

研究に余念がなく、自信も漂う。今年は年明けのザ・セントリーで優勝して以来、トップ10からも遠ざかっているだけに、ファンも松山の優勝争いを待っている。機運の高まりは、日本人男子初のメジャー制覇から凱旋(がいせん)試合となった、前身大会優勝の21年と重なる。「今年も日本のファンの皆さんの前でプレーできるのがうれしい。週末、いい位置で回れるように頑張りたい」。期待感も調子も上向き。優勝の予感は十分だ。【高田文太】