コロナ禍で統合された20-21年シーズン賞金女王、21年東京五輪銀メダルの稲見萌寧(26=フリー)が、ホールアウト後に2罰打が加算され、当初の7位から28位に後退して、第2ラウンドに臨むことになった。
当初は4バーディー、1ボギーの3アンダー。2年ぶりに2戦連続の60台発進となる、69でホールアウトしたと思われた。だが同組の青木瀬令奈が15ホール終了後に棄権したことで、混乱が生じていた。当初は稲見のスコアカードのチェック役「マーカー」だった青木が抜けた時点で、もう1人の同組の永井花奈に役割が交代していた。16ホール目からの3ホールは、永井のサインが必要だったが、それが記入されておらず、18番のスコアが「4」から「6」となった。
出だしの1番パー5で、8メートルのパットを決めてバーディー発進した。直後の2番パー4でボギーをたたいたが「ドライバーがよかった」と、ティーショットが安定し、その後はボギーなし。7番パー5でも4メートルのパットを決めて再びバーディーを先行させた。15番パー4も5メートルと長いパットを決めると、16番パー5は、第3打を2メートルにつけて伸ばした。
前週のスタンレー・レディースホンダは、第1ラウンドに「66」のビッグスコアをマークし、変則9ホールで争われた最終日を終えて、今季最高の19位だった。今季は8月のCATレディースの第1ラウンドで、初めて最下位に沈むなど不振続き。CATレディースの前後は計9試合の予選落ちがあり、10戦連続で決勝ラウンドに進めないこともあった。不振脱出のきざしが見え、2罰打が加わるとは思っていなかった、ホールアウト直後は「この1カ月ぐらい、ちょっとずつ良くなってきていた。自信が戻った? もともと自信はなかったけど、努力すれば良くなると思ってやってきた」と、納得の表情を見せていた。
イレギュラーな形で「マーカー」が変更、それに伴ってサインの記載漏れとなり、不運な形で順位が後退した。だが稲見はホールアウト直後に「今がよければいいと思ってやっているわけじゃない。常に努力しないと」と、力説していた。見据えているのは完全復活だけに、表情を引き締めていた。【高田文太】

