渡米中の石川遼(17=パナソニック)が、4月のマスターズに向けて極秘でスイング改造に取り組んでいたことが15日、分かった。16日発売の週刊ゴルフダイジェストの企画で、岡本綾子(57)らを指導したプロコーチのマイク小西氏(63)から渡米前にレッスンを受けた。アドレスで右肩を下げることによって、球筋が高くなり、飛距離もアップする効果を生んだ。米ツアー挑戦2戦目となるトランジションズ選手権(19日開幕)で、その新スイングを披露する。

 レベルアップのためなら、貪欲(どんよく)に吸収していく。あらためて米ツアーに挑む渡米前、石川はスイング改造に取り組んでいた。米ツアー初挑戦のノーザントラスト・オープンでは、無念の予選落ち。「足りないもの」を痛感し、再挑戦の前に変化を求めた。週刊ゴルフダイジェストの企画は絶好のタイミング。進化へのヒントをつかむチャンスを得た。

 指導を受けたのは、プロコーチのマイク小西氏だ。米国で日本人初の「賞金女王」となった岡本の心技両面を支え、最近も横峯さくらを指導した実績を持つ。石川の父勝美氏が、マイク小西の著書「ゴルフボディターンバイブル」(ゴルフダイジェスト社)を愛読。その理論に関心を抱いていたことから実現した。

 米カリフォルニア州を拠点にレッスン活動していたマイク小西氏は、シンプルな理論で幅広い層から支持を得ている。「足の位置がどうとか考えない。どこに飛ばしていきたいかが大事」と指導された石川は、まず「構え」が変化した。以前より右肩が下がり、左肩が上がった。それによって、高い球筋を打つイメージが鮮明になり、実際に球も高く上がり、飛距離も数ヤード伸びたという。

 一見すると違和感があるアドレスに映るが、マイク小西氏は「打ち出す目標は地面じゃなく空。そこに飛ばそうと思えば、体は自然にそう(右肩が下がる)なる」と説明。心酔した石川は計3日間、マイク小西氏の理論に熱心に耳を傾けた。

 石川はこれまでコーチの父勝美氏以外に、尾崎将司の指導を仰ぐことはあったが、プロコーチのレッスンは初めて。マイク小西氏は90年に米国籍を取得。海外生活も長く、英会話も堪能、米国の生活環境、芝の種類も熟知しており、石川にとって刺激的な出会いだったことは間違いない。今週のトランジションズ選手権で、さっそく新スイングの成果を見せたいところだ。