合わせて250キロの拓大コンビが、両スタイルの重量級を制した。

 男子フリースタイル125キロ級で2年生の山本泰輝(19)が初優勝すれば、続く決勝戦でグレコローマン130キロ級の園田新(21)が3連覇を達成。東京五輪を目指す2人が、4年後に向けて再スタートを切った。

 ともに3試合連続テクニカルフォール勝ち、しかもどちらも無失点。山本が5分50秒で優勝を決めれば、園田は3分57秒で金メダルを手にした。昨年12月の全日本選手権を制した重量級コンビは、リオデジャネイロ五輪のアジア予選、世界予選に参加。世界の壁に跳ね返されてリオ出場はかなわなかったが、貴重な経験で成長した姿をみせた。

 静岡・飛龍高時代に高校タイトルを総なめにした山本だが、世界と戦って厳しさに打ちのめされた。「今の自分じゃ、とても通用しない。誰にも負けないものを持たないと」と危機感を口にした。国内では無敵の園田も世界の強さを知って「もっともっと強くならないと、東京五輪は無理」と厳しい表情で話した。

 拓大の中で、2人は朝から別メニュー。「筋力アップのためのトレーニングです。少しでも世界に近づかないと」と園田は言う。現在117キロだという山本も「もっと筋肉をつけて、減量するぐらいにしないと」と話した。拓大レスリング部の西口茂樹部長は「2人は五輪予選を経験して、精神的に変わった」と、頼もしそうに言った。

 リオ五輪に出場するのは両スタイル合わせて軽量級中心の4選手だけ。重量級には危機感がある。「レスリングには重量級もあるということを見せたい」と山本が言えば、2学年先輩の園田も「(山本)泰輝と一緒に重量級を盛り上げていきたい」と話していた。