日本卓球協会は17日に都内で理事会を開き、女子日本代表の村上恭和監督(58)の後任に馬場(旧姓星野)美香氏(51)を充てる人事を承認した。任期は4年で10月1日付で就任する。星野一朗専務理事と新強化本部長の宮崎義仁氏は、馬場氏を選出した理由について、全日本選手権を7度制覇した選手時代の実績と、昨年12月まで福原のコーチを務めた指導者としての経験、さらに健康面に不安がなく重責を任せられる点を挙げた。

 これまで8年間女子の代表監督を務めてきた村上監督の辞意もあり、星野専務理事は「人心を一新しようということになった」とし、6人による選考委員が人選を進めてきたと説明した。五輪2大会連続で団体のメダルを獲得した女子は馬場体制で20年東京五輪を目指す。なお、男子の倉嶋洋介監督(40)は留任する。

 ◆馬場美香(ばば・みか)1965年(昭40)7月10日、群馬県片品村生まれ。前橋東高-青学大。全日本選手権では83年に34年ぶりの2人目の高校生女王となり、その後5連覇するなど計7度優勝。88年ソウル五輪では石田清美とのダブルスで4位。92年バルセロナ五輪はシングルスに出場し決勝トーナメントの1回戦で敗退した。