連覇を目指すBシードの東海大仰星に初戦の硬さは見られず、計9トライを奪って光泉(滋賀)に圧勝。4大会連続の3回戦進出を決めた。

 東海大仰星は終始優位に試合を進めた。キッカーも務めるCTB松本大吾(3年)が2トライを決めるなど、前半で5トライを挙げて35-0で折り返した。後半に入っても勢いは止まらず「怪物」と言われた元日本代表の河瀬泰治摂南大監督(57)の息子、諒介(2年)が花園初トライを決めるなど、計4トライを挙げて光泉を突き放した。

 前日には前回大会の優勝メンバーである早大1年のSO岸岡智樹らOBが練習に駆けつけ、胸を借りた。「思い切ってプレーして来い」と選手を送り出した湯浅大智監督(35)は「大学生と練習して判断スピードが上がった。狙い通り、昨日の練習がしっかり生きていた」と満足そうな表情を見せた。

 連覇のプレッシャーが掛かる中での初戦を終え「落ち着いてプレーできていた。(連覇は)全く意識していない。結果は後からついて来る」と湯浅監督は話す。フランカー山田生真主将(3年)も「去年のチームとは得意とすることもチームカラーも違う。自分たちの強みを出して優勝したい」と話した。