女子の長岡商(新潟)は大和南(神奈川)に0-2でストレート負けした。

 長岡商のエース野上菜月主将(3年)の高校バレーが終わった。激戦区・神奈川の第1代表を相手に第1セットは中盤に1度はリードを奪い、第2セットは18-23の劣勢から、野上が「自分に(トスを)上げて。絶対に決めるから」と仲間に頼み、スパイクを打ちまくった。バックアタックなど孤軍奮闘でジュースに持ち込んだが、最後はミスで力尽きた。

 佐藤淳司監督(41)は「ミスの差です。今年は勝負できるチームだった。だからこそ悔しい」と残念がった。スタートは野上を含めてチーム全体に硬さがあり、第1セットだけで4本のサーブ失敗。接戦では響いた。それでも佐藤監督は1人で5割強のスパイクを集めた野上について「完璧。3年間、いつも1人で気を吐いて頑張ってくれたが、今日は3年間でのベストパフォーマンス」とねぎらった。【中島正好】