カープに続け! テニス界きってのカープ女子、二宮真琴(23=橋本総業)が自身初の4大大会8強入りだ。ボラコバ(チェコ)とのペアで、第5シードのハラデツカ、シニアコバ(ともにチェコ)組に6-4、6-4のストレート勝ちの金星だ。4人の内、3人がチェコ選手で、二宮のペア、ボラコバは相手のことを熟知していた。「(ペアの)言っていることが全部当たった。作戦がはまった」とにんまりだ。

 広島生まれで、ハートの形をした金色の髪留めには「Carp」の文字。広島への愛情がたっぷりだ。「堂林選手が好き」。スマホには、自動で広島の勝敗が届くように設定しており、勝敗に一喜一憂する。しかし、自分のテニスの遠征で、なかなか生観戦ができないのが悩みの種。セリーグで優勝した昨年は、1試合も行けなく、優勝の瞬間も、テレビ観戦。「涙をこらえ切れなかった」。それだけに日本シリーズで日本ハムに敗れた時は「すごいショック」だった。

 尾崎里紗、日比野菜緒、加藤未唯、穂積絵莉ら、日本女子の有望な選手を排出する94年生まれの1人だ。「テニスでは、成績はおいて行かれている」。だから、「穂積、加藤が、全豪で4強に入っている。まだ追いつけていないので、もっと上に行きたい」。穂積、加藤組の上は4大大会決勝だ。カープの優勝のごとく、二宮も快進撃を誓った。