リオ五輪400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(22=ブリジストン)が1分56秒01で銀メダルを獲得した。瀬戸大也(23=ANA)は5位だった。

 萩野はゴールの瞬間、頭を抱え眉間にしわを寄せ悔しがった。「いやあ力不足です。もう悔しい、悔しいです。まだ残り種目ありますし頑張ります」と振り返った。

 最初のバタフライ、背泳ぎまでトップでターンしたが続く、平泳ぎでケイリッシュ(米国)にかわされ2位に。最後の自由形で逆転を狙ったが、0・45秒差で金メダルを逃した。

 表彰台ではメダルをかけられながら時おり笑顔を見せたものの、優勝したケイリシュの米国国歌が流れる間、悔しさを噛みしめた表情で前を見つめた。

 「まだ終わってないので。戦うだけ。やるだけ、やるだけ。やるだけだと思います」と言葉に力が入った。

 萩野は昨年のリオ五輪後、9月に右肘を手術。今年3月に復帰した。今大会、世界選手権では初の金メダルを狙う。

 ◆萩野公介(はぎの・こうすけ)1994年(平6)8月15日、栃木・小山市生まれ。生後5カ月で水泳を開始。2歳で15メートル泳ぐ。作新学院中-作新学院高-東洋大。中学時代は計29回も中学記録を樹立。現在も学童(小学生)記録2、中学記録10、高校記録5、日本記録4と計21個の国内記録を保持。12年ロンドン五輪400メートル個人メドレー銅。16年リオデジャネイロ五輪400メートル個人メドレー金、200メートル同銀、800メートルリレー銅メダル。177センチ、71キロ。