柔道の世界選手権女子78キロ超級銀メダルの朝比奈沙羅(20)が東海大女子柔道部を9月末に退部していたことが8日、分かった。今後も同大に在学しながら独自で練習を続け、20年東京五輪を目指す。フリーの活動は柔道界で異例のケースとなる。

 同大関係者によると「強化方針に対する考え方の違い」が主な理由とし、約1週間前に「卒部」という扱いで退部が発表されたという。世界選手権後は大学の練習や試合にはほとんど参加していなかった。これまで朝比奈は稽古相手を求めて同大男子柔道部員と週3~4日稽古していたが、今後も継続するという。

 昨年の講道館杯全日本体重別選手権で女子初の4連覇を達成。今年4月には体重無差別で争う全日本女子選手権を初制覇した。176センチ、135キロの恵まれた体格から最重量級のエースとして注目を集めている。