国際オリンピック委員会(IOC)は9日、2010年バンクーバー冬季五輪のドーピング再検査で、同一選手から採取した3つの尿検体が陽性反応を示したと発表した。選手名は非公表。

 ロシアの国ぐるみの違反を受けて再検査を強化しており、同五輪では全てのメダリストとロシア選手を含む1710検体を調べている。

 IOCによると約7割に当たる1195検体の再検査を終えた。バッハ会長は、来年2月の平昌冬季五輪に向けて「大会前の検査は既に始まっており、(違反の)リスクが高い競技と国は重点的に行っている」と明らかにした。