東地区首位の秋田ノーザンハピネッツが、同地区最下位の青森ワッツを71-68で下し開幕7連勝を決め、リーグ開幕連勝記録を更新した。68-68で迎えた第4クォーター(Q)残り20秒でトアーリン・フィッツパトリック(28)が値千金の3点シュートを決め、土壇場で勝ち越した。青森は開幕7連敗となった。

 フィッツパトリックが締めた。残り30秒、相手ファウルから2スローを決め同点に追いつくと最後は3点シュートをリングにくぐらせた。「残り1プレーで2点なら相手に攻撃のオプションを与えてしまう。2点より3点シュートを決めることで相手にプレッシャーを与えたかった」と終了の瞬間は歓喜を爆発させた。

 一時は10点ビハインドの厳しい展開。ファウル数は青森の15に対して26。立ち上がりから100%の力を出し切る堅守で、第1Qに許したシュートはわずか2本。だが、前半だけで20本(秋田3本)のフリースローを献上してしまった。ジョゼップ・クラロス・カナルス・ヘッドコーチ(48)は「青森もアグレッシブにきて厳しい試合になったが最後に勝てたのはよかった。運も味方してくれている」と振り返った。

 12人でタイムシェアさせるベンチワークも光った。40分間で30分以上出場は相手の2人に対し0人。田口成浩主将(27)は「疲れ具合を見ながら監督がうまくやってくれている」。苦境を乗り越えた秋田が今日も、連勝記録を伸ばしてみせる。【下田雄一】