同大が2敗目(1勝)を喫し、2季ぶりの優勝が絶望的になった。

 4試合を残すものの、64年に8チームでのリーグ戦が始まってから、2敗で優勝した例はない。3節を終え無傷3連勝の天理大、京産大との対戦も残している。NO8野中翔平主将(4年)は「苦しい状態になって、何かが変わることはない。同志社のラグビーと勝つラグビーをミックスさせていきたい」と言い聞かせるように前を向いた。

 台風接近の大雨の中で戦った80分。前半6分に先制のトライとゴールを許すと、同11分にフッカー平川隼也(3年)がトライ。しかし、同30分にFWのラック際を突かれて手痛いトライを献上し、5-14で折り返した。

 後半はほとんどが自陣での戦いになった。キックでの陣地取りに苦戦し、後半の中盤以降はペナルティーを得ても、速攻で攻め続けた。だが、ノックオンなどの反則で敵陣が遠い。野中は「(ボールを回す)強みを生かすことばかりを考えてしまった。自分たちのラグビーをどのエリアでやるのか。エリアを取るのか、攻めるのか。リスクとチャンスのところを考えないといけなかった」。関大のしつこいタックルに屈し、後半は無得点に終わった。

 次節は28日に摂南大(宝が池)とぶつかる。大学選手権出場の権利は上位3校。早くも踏ん張りどころがやって来た。