W杯でベスト8を目指す日本代表の“現在地”を確認する試合となる。世界ランキング11位のラグビー日本代表は4日、横浜市の日産スタジアムで同3位のオーストラリア代表とのテストマッチに臨む。

 3日は会場で1時間の最終調整を行った。先月21日の強化試合で王者ニュージーランドを撃破したオーストラリアについて、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、47)は「この1週間、選手は非常によい準備をしてくれて、100%プランを理解する努力もしてくれた。非常によい状態です」と充実した表情を見せた。

 10月28日に27-47で敗れた世界選抜戦では、前半を13-14の接戦で折り返した。今秋に新たな防御システムを導入し、前半のタックル成功率は約90%だったのに対して、後半は多くのミスタックルで劣勢したため選手に防御へのより高い意識付けをした。ジョセフHCは11月末までの代表戦の中でオーストラリア戦が「最も重要な試合」と位置づける。世界選抜戦には出場していないフッカー堀江翔太(31=パナソニック)やFB松島幸太朗(24=サントリー)らも先発出場する。「経験豊富な選手たちも戻ってきてくれた。ポイントは早い展開と防御システムを全員で遂行すること。選手には80分間、ディフェンス(防御)をやりぬくよう伝えた」。W杯で強豪のアイルランドやスコットランドと対戦する日本にとって、試金石となる一戦を迎える。