アメリカンフットボールのトップリーグ、社会人の「Xリーグ」は明日11日からトーナメントに突入する。リーグ戦を6戦全勝の総合1位で突破し、2季ぶりに日本一奪還を目指すパナソニックを筆頭に、同2位の前年度王者・富士通、昨年の9位から3位に上がったノジマ相模原ら強豪が出そろった。決勝は12月18日の「ジャパンXボウル(JXB)」(東京ドーム)。優勝チームは来年1月3日の「ライスボウル(RB)」(同)で、学生王者と日本一を争う。

 ノジマは昨年、惜敗が続き、まさかの総合9位で決勝トーナメントに進出すらできなかった。今年はリーグ戦序盤こそ0-14でオービックに完封負けしたが、その後は49-42でIBM、38-35でLIXILに競り勝った。そして、パナソニックには惜しくも26-28で敗れたが、実力は示した。須永HCは「チーム力は確実に上がっている。パナソニックとの2点差はキックの差。力の差はない」と敗戦にも悲願の日本一への手応えを感じ取った。

 2敗はいずれも雨で、エースQBガードナーのパス攻撃を生かせなかった。獲得ヤードとTDパス数がIBM戦で405と4だったものが、オービック戦では148と0、パナソニック戦では161と1となったことが如実に物語る。天気予報では11月の試合日はいずれもにわか雨程度。そうなればガードナーが力を発揮できる。須永HCは「パナソニック戦では悪天候でもやってくれた。トーナメントでは期待している。僕らのベストを積み重ねる」と必勝を誓った。