日大が6連勝で3年ぶり35度目の優勝を飾った。1年QB林がパスとランで2TD、守備はTDを許さずに慶大に24-3で快勝。1敗の早大にはすでに勝っているため、法大との1試合を残して優勝を決めた。12月3日の調布アミノバイタルでの全国大学選手権東日本代表校決定戦で、決勝の甲子園ボウル出場をかけて東北大と対戦する。

 日大は2度目の攻撃でドライブし、林からWR山本への5ヤードのTDパスで先制した。FGを返されたが、第2QにFGを決めて10-3で折り返し。後半はなかなか追加点を奪えなかったが、第4Qに慶大のミスパントで敵陣で攻撃権を得る。林がランとパスであと1ヤードに迫り、最後は自らのランでTDをねじ込み、17-3とリードを広げた。さらにRBウィリアムスの20ヤードのTDランでとどめを刺した。ランを中心に慶大の倍近い約30分ボールをコントロールし、守備はTDを許さずにスキを与えず。スコア以上の快勝だった。

 内田監督は復帰1年目で優勝に導いたが、「スタッフがよくやってくれ、いい環境をつくってくれた。コーチ陣もよくやってくれた」とまず裏方をほめた。初戦は中大にFGでサヨナラ勝ちと苦しいスタートも、今季は若いチームで試合を重ねて成長してきた。その象徴が林で、開幕から先発して途中でエース背番号10を背負った期待に応えた。「入部した時はついていけず苦労したが、試合ごとに伸びて練習通りにできた」と話した。

 前の試合では、早大が法大に21-13で競り勝って5勝1敗としていた。2年コンビのQB柴崎-WRブレナンで3TDパスを挙げて逃げ切った。この時点では優勝の望みが残されていたが、日大が6戦全勝として直接対戦で負けているために、早大の初のV3はならなかった。