柔道で来年の世界選手権代表に決まった男子66キロ級の阿部一二三(日体大)と60キロ級の高藤直寿(パーク24)が、同選手権の代表最終選考会を兼ねる4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)を回避することが8日、関係者への取材で分かった。9月の本番を見据え、独自のプランで強化する。

 2人は今年の世界選手権とグランドスラム東京大会で優勝し、全日本柔道連盟(全柔連)が新たに導入した基準を満たして代表の座を手にした。これを受け、全柔連は3日の強化委員会で全日本選抜体重別の欠場を承認した。

 準備に十分な時間を確保し、出場試合も絞れるため、余裕を持って状態を仕上げられるのが新方式のメリット。関係者は「これが内定者の特権」と話した。