勝利の裏には尊敬するあの人がいた。リオデジャネイロ五輪63キロ級金メダルで世界女王の川井梨紗子(23=ジャパンビバレッジ)が旧階級を含み2連覇を達成した。

 伊藤友莉香(26)との決勝は、3分47秒で10-0のテクニカルフォール勝ち。会場には大ファンの歌手倖田来未(35)が応援に駆け付けていた。

 試合後、川井は「試合よりも緊張したかもしれない。10年以上ファンで、毎日、モチベーションを上げるため曲を聞いています。本当に大好きで、今日は感動しました」と大喜び。試合の時の険しい表情とは違い、穏やかな表情でうれしそうに話していた。

 リオ五輪後のテレビの仕事で知り合い、スマートフォンの音楽プレイリストには倖田の曲が34曲入っている。特に「Dreming Now!」がお気に入り。この日の倖田の付き添いは、21日に59キロ級を制した妹の友香子(20)が担当した。川井は決勝前に倖田を発見してしまい「やばい! 来てる、来てる」と興奮状態だったという。