フィギュアスケート男子で18年平昌(ピョンチャン)五輪代表の宇野昌磨(20=トヨタ自動車)が25日、全日本選手権2連覇から一夜明け、金メダルが期待される初の五輪に向けた「勝負プログラム」を明かした。東京・武蔵野の森総合スポーツプラザでのエキシビション前に、4回転サルコーを抜いたジャンプ構成にする意向を示した。2位だった昨季の世界選手権フリーと同じ4回転3種4本で足固めし、頂点を目指す戦いに進んでいく。

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 たった45分の睡眠時間でも、宇野に眠そうなそぶりはなかった。初の五輪切符をつかみながら、謝罪ポーズで終えた前夜のフリー。「疲れ以上に悔しい気持ちが強かった」と寝たのは早朝5時だった。それでもスイッチは切り替わっていた。五輪の最終リハーサルといえる4大陸選手権(1月24~27日、台北)に向け「去年と全く同じになる」とジャンプ構成を明かした。

 進むも勇気、引くのも勇気だ。9月のロンバルディア杯では、自身4種類目の4回転ジャンプとなるサルコーに成功。その引き出しをフル活用して今季のフリーは4種5本の4回転や、極めて珍しいダブルアクセル(2回転半)-4回転トーループの連続ジャンプなどに挑戦した。試合ごとに変わる構成は視野を広げる一方、不完全な演技が続くことへの悔しさがあった。

 そこで前日24日のフリー後、4回転サルコーを抜くことを決めた。「まずは(構成を)自分の体に染みこませるところからやりたい」。あえて昨季と同じトーループ、ループ、フリップの3種4本に戻し、その精度を高めることを選ぶ。

 1つの転換期を迎え、宇野は「自分のいい演技をしないと話にならない」とその先に見える五輪メダルへの最低条件を挙げた。昨季の世界選手権は、合計点で優勝した羽生と2・28点差。その完成度を再現し、さらには上回る。【松本航】