混合ダブルス準々決勝で、昨年6月の世界選手権で王者となった吉村真晴(24=名古屋ダイハツ)石川佳純(24=全農)組が、張一博(東京アート)森薗美咲(日立化成)組に3-1で勝ち、準決勝進出を決めた。

 第1ゲームを11-6で奪ったが、第2ゲームを落とした。だが、吉村が「自分たちの得点も失点のパターンも、試合の中で確認し合えた。凡ミスも減らすことができた」という通り、第3ゲーム以降は、3回戦で張本智和、平野美宇組を破った相手に圧倒した。前日16日の2回戦ではマッチポイントを奪われてからの逆転劇で辛くも勝利。試合後は練習場に直行し、約40分間の調整を行っただけに、石川は「サーブレシーブを攻めることができたし、ラリーの時もお互いが足を動かすことができた」と修正に手応えも得ていた。お互いで顔を見合わせながら「今日のプレーは良かったよね」と笑顔も見せた。

 また、4回戦では吉村和弘(愛知工大)平野容子(豊田自動織機)組をストレートで退けた。吉村真にとって、全日本選手権では初の兄弟対決。過去にはシングルスでワールドーツアー、世界選手権代表選考会で2度対戦しているが、前回は敗れているだけに「やっぱり、お互いを知っているだけにやりにくかったですよ。今日は僕のほうが上だってことを示せたかな」。一緒に練習するなど切磋琢磨(せっさたくま)しているだけに「和弘にはダブルスとシングルスでも頑張ってほしいし、自分も良いプレー、楽しんでもらえるプレーを披露できたら良い」と、共闘を誓った。