レバンガ北海道は82-89で昨季リーグ準優勝の川崎ブレイブサンダースに敗れた。試合終了2分40秒前に勝ち越し点を許し、連勝は5で止まった。2季ぶりの6連勝と東地区4位浮上を逃した。強豪相手の接戦に水野宏太監督(35)は「今後の道筋は見えた」と手応えを口にした。

 競り勝った前日20日、エースのマーク・トラソリーニ(27)が22得点と活躍した。この日、牧全(25)が3点シュートを4本すべて成功させた。全員でパスをつなぐからこそ記録されるアシストは、この2日間で46本に達した。「いろんな選手が出てきてすべて活躍するので、DFが難しかった」と川崎の北卓也監督(45)。スピード感あふれるゲーム運びで、残留争いに苦しんだ昨季との違いを見せつけた。

 今季リーグ戦の前半30試合を消化。順位こそ地区5位にとどまる一方、17勝13敗と白星が4つ先行。各地区上位2チームと同3位以下の勝率上位2チームが進出するプレーオフの可能性を残す。折茂武彦選手兼社長(47)は「後半戦からもう1つギアを上げる。全員、何をやるべきかは分かっている」と言った。次節の栃木とのアウェー2連戦(27、28日)から、逆襲を狙う。【中島洋尚】