B1新潟アルビレックスBBは27、28日に中地区首位のシーホース三河とホームのアオーレ長岡で対戦する。長岡市出身の大学生ルーキー、シューティングガード(SG)今村佳太(22=新潟経営大4年)が自身のホーム初勝利を狙う。21日の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦では自己最多の8得点をマーク。昨年11月の入団後、13試合に出場し、ここ5試合は連続スタメン。リーグ戦4連敗中の難敵に、伸び盛りの勢いでぶつかる。

 今村の持ち味は軽快なレイアップに、狙いを定めた3点シュート。「僕は思いきり良くやるのが当たり前。迷わずに打つことを大切にする」。前節はそれが吉と出た。2戦目に3点シュートは3本中2本成功。インサイドのシュートも1本決めた。「動きながら打って決められた」。全体練習後、庄司和広監督(43)とマンツーマンで行ってきた練習の成果が出た。

 三河戦のテーマは前節から得点を上積みすることだ。「10点は取りたい」。デビュー当初はプロの圧力のある守備に戸惑った。「押し込まれて、行き当たりばったりで打っていた」。今は違う。「スペースを確認しながら打てる」。試合経験は実力アップにつながっている。

 新潟は今季、三河とリーグ戦4試合、全日本選手権準々決勝の計5試合ですべて敗北した。「僕個人はまだホームで勝っていない。だからこそ三河から白星を挙げたい」。着実に積み重ねてきた力をチームの武器に変える。【斎藤慎一郎】