卓球ジャパン・トップ１２大会は３日、東京・駒沢屋内球技場で行われ、男子は水谷隼（２８＝木下グループ）が３大会ぶり４度目の優勝を飾った。決勝では１月の全日本選手権決勝で敗れた張本智和（１４）との因縁の対戦。１－２と劣勢だったが、エースの意地で粘りを見せ４－２と逆転で破った。女子は早田ひな（１７）が初優勝した。ともに優勝賞金１００万円を得た。

　水谷がエースの意地を見せた。昨年世界選手権、１月の全日本選手権に続いて敗れれば、完全に世代交代と思われる。１－２とリードを許してもあきらめない。いつもより前に出て、プレッシャーをかけ、相手の攻撃的なレシーブのチキータを封印。転がり込みながら、レシーブを打ち、得点を決めるなど、執念を見せた。「まだまだやれるぞというところを見せられて良かった」と水谷。張本にも「水谷さんは強かった」と言わしめた。