柔道の世界選手権女子78キロ超級銀メダルの朝比奈沙羅(21=東海大)が社会貢献活動に取り組む。

 28日、都内での記者会見で朝比奈は、世界選手権(アゼルバイジャン)代表最終選考を兼ねる全日本女子選手権(4月22日、横浜文化体育館)に小児在宅人工呼吸患者とその家族ら約30人を招待することを発表した。麻酔医の父と歯科医の母を持ち、幼少期からの夢が五輪金メダルと医師になることで、高校時代から患者の子供らと触れ合ってきた。豪快な柔道を見せることで「少しでも元気や勇気を届けられたら。患者さんに寄り添い、やれることは率先してやっていきたい」と話した。

 会見では4月1日から東海大に在学しながら、実業団のパーク24に所属することも発表した。来春の大学卒業後は医療系の予備校に通いながら20年東京五輪を目指す予定。東京五輪後の20年12月には現役引退の意向を示している。