トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが6位に入る好走を見せた。3強チームに次ぐ中団グループトップのポジションを得た。

 「Q3では僕のF1でのベストラップをまとめ上げることができたよ。アタックを終えた時点で『よし、自分の持てる力は全て出すことができた』と思えたんだ。まさか6位になれるとは思っていなかったよ」

 トロロッソはこのバーレーンGPに改良型空力パーツを持ち込んでおり、それが期待以上の効果をもたらしたが、開幕前テストで見つけていたセットアップがうまく機能したことが大きいとガスリーは話す。

 「正直言って、アップデート自体にはラップタイム的には0・1秒以下の効果しか期待してしなかったんだ。とにかく今回の好走の理由は、アップデートよりもむしろセットアップの方だよ。半公道のメルボルンはすごくバンピーで特殊なサーキットだからかなり特殊なセッティングをしなければならないけど、ここはテストでいろんなことを試して発見していた興味深い方向性のセットアップを実際に使うことができて、それがうまく決まって金曜日からかなり気持ち良く走れる状態だった」

 ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは、ノートラブルで予選までを終えられたと語った。

 「今回チームが持ち込んだ空力アップデートとドライバーがラップをうまくまとめてくれたおかげだと思っています。パワーユニットは問題なく機能してくれましたし、非常にうれしく思います」

 5番グリッドからのレースだが、中団グループの争いは非常にタイトだけに、決勝でのポイント獲得もそう簡単ではない。田辺テクニカルディレクターはまず2台そろって完走を果たすことが第一目標だと慎重な見方をした。

 「2台そろって完走することがまず目標です。まずは完走を目指して、一歩一歩進んでいきたいと思います」

(米家峰起通信員)