2020年東京オリンピックで実施されるスポーツクライミングのワールドカップ(W杯)は14日、スイスのマイリンゲンで今季開幕戦となるボルダリング第1戦の準決勝と決勝が行われ、女子は20歳の野中生萌(みほう=TEAM au)が2季ぶり3度目のW杯優勝を果たした。野口啓代(あきよ=同)は決勝で野中らと並んで4課題(コース)全てをクリアしたが、完登に要したトライ数の差で3位だった。

 男子は16年世界選手権を制した楢崎智亜(ともあ=TEAM au)が2位に入り、高田知尭(ともあき=鳥取県協会)は5位。イエルネイ・クルーデル(スロベニア)が優勝した。

 ボルダリングは複数の課題に臨み、完登した数を競う。東京五輪は登る速さを競うスピードと、登った高さを競うリードを合わせた3種目の複合で争われる。

 ◇野中生萌の話 すごくうれしい。決勝は集中して登ることができた。他の日本選手も強く、私も負けてられないという気持ち。もっと上を目指して頑張りたい。