スポーツクライミングの楢崎智亜(21)ら日本代表が24日、羽田空港に帰国した。楢崎はロシア・モスクワで行われたボルダリングW杯第2戦で2季ぶりの優勝を飾り「ついに優勝ができた。ずっと2位が続いていたので本当にうれしい」と喜びを表現した。

 今季開幕前のオフでは下半身の強化に力を入れ、昨季よりも重心移動の安定感が増したという。「あまり得意ではなかった緩い傾斜の壁も、今は自信を持っている。跳ぶ課題への対応も良くなったし、勝率が上がっていると思う」とトレーニングの成果を実感。今後は中国での2連戦の後、東京・八王子とアジアでのW杯が続く。「アジアでのラウンドは得意なので、また優勝を狙っていく」と言った。

 第一人者の野口啓代(28)は、スイス・マイリンゲンで行われた開幕戦とともに2戦連続で3位となった。「予選や準決勝で1位で通過できて、優勝のチャンスを感じていたので悔しい」と素直な感情を口にした。「3位、3位と続いたので、次の中国での2戦では1つでも順位を上げて、もちろん優勝したい」と闘志を燃やし前を向いた。