父に続く親子2代優勝を目指した小川雄勢(21=明大)はベスト4で敗れ「優勝するには力が足りなかった」と肩を落とした。

 今月初旬に全日本選抜で初優勝し「目指すのは優勝だけ」と臨んだが、過去3回優勝の王子谷に出足払いで技ありを奪われ、逆転を狙った猛攻も及ばなかった。

 息子と同じ明大4年で初優勝し、計7回も全日本を制した直也氏は「全日本選手権の怖さが分かったと思う。ここは特有の雰囲気もあるし、勝つのは難しい」と、技ありを奪われた後猛攻を仕掛けた雄勢を励ますように話した。

 大会後の強化委員会で100キロ超級の世界選手権代表に決定。全日本選手権より先に明大2年で世界選手権優勝を果たした父と同じように「日本一」の前に、「世界一」を目指す。