関東学生アメリカンフットボール連盟は14日、20日に予定していた日本大-法政大戦(東京・アミノバイタルフィールド)を中止すると公式サイトで発表した。

 6日の関西学院大と日大の定期戦で、関学大の2年生QBが味方にパスした約2秒後に無防備の背後から突然、日大DLのタックルを膝付近に受けた。その悪質なタックルは世間でも関心事となっており、試合開催への影響の大きさを鑑み、今回の中止に至ったようだ。

 関東学生連盟は10日に「重大な反則行為」として日大の当該選手の対外試合への出場禁止や指導者への厳重注意を発表。同時に規律委員会を設置し、詳細な調査を行い、最終的な対応を決める方針としている。

 日大は12日にあった春季交流戦で関西大に大勝したが、内田正人監督は姿を見せなかった。その試合後に森琢ヘッドコーチが代表で取材に答えたが、監督不在の理由は「ノーコメント」としていた。

 一方、関学大側は12日に会見し「命にかかわる可能性があった」と憤慨、日大側に厳重抗議文書を10日付で送付したことを明かした。回答期限を16日に設け、日大側の対応を待っている。