アメリカンフットボールで日大選手による悪質な反則行為を受けた関学大が17日、兵庫・西宮市の同校で会見を行った。

 10日付で日大に原因究明や正式な謝罪を求める抗議文を発送。15日に日大側から回答書が届いたことを受け、回答内容を説明した。

 問題の経緯は次のとおり。

 ◆5月6日 都内での定期戦で関学大が21-14で日大に勝利も、日大DLの悪質な反則プレーが起きる。

 ◆7日 関学大QBが右膝軟骨損傷と腰の打撲で全治3週間の診断受ける。後に左脚のしびれを訴える。

 ◆9日 関東学生連盟が理事会で協議。

 ◆10日 同連盟が日大DLの対外試合禁止、日大指導者に厳重注意の処分。日大は内田監督が8月末までの現場指導を自粛することを連盟に申し入れ、部のウェブサイトで謝罪文を掲載。関学大は直接謝罪がない日大に抗議文を送付。

 ◆11日 関学大が抗議文の配達証明を受け取る。夜、日大コーチから関学大に「当該選手を連れて謝罪に行きたい」との連絡が入ったが保留する。

 ◆12日 関学大の鳥内監督らが会見。抗議文への回答期限を16日とし、内容次第で来年度以降の定期戦拒否の考えを示す。鳥内監督は全体練習で部員に一連の経過を報告。日大の内田監督はこの日の関大戦以降も姿を見せず。

 ◆14日 日大が予定していた20日法大、6月9日東大、同10日立大のオープン戦中止が決定。対戦相手3校が連名で安全優先を理由に対戦を拒否した。

 ◆15日 関東学生連盟がホームページで日大の反則問題について理事会の処分最終決定までは「もう少し時間を要する」と現状を発表した。