日大の大塚吉兵衛学長が25日、アメリカンフットボール部の反則問題で記者会見を行ったが、トップである理事長が同席しなかったことについて危機管理の専門家は「理事長を守ろうとしているのかなという印象を与える可能性がある」と指摘した。

 今回の会見の司会は、23日に内田正人前監督(62)と井上奨コーチ(30)が開いた会見で報道陣と「日大のブランドが落ちる」などと言い合った担当者とは別の担当者が行った。

 危機管理に詳しいコンプライアンス・コミュニケーションズ社代表の藤井裕之氏は、フジテレビ系「プライムニュース イブニング」で、司会の交代について「良い判断。大学側としてはあのことに関して反省しているんだなということ対外的に印象として与えることができる」とした。

 また、今回の会見は危機管理の面で前回の内田前監督らの会見よりも全体的に良かったと評価したが、トップである理事長が出席しなかった点がマイナスだとし、「学長を出すことで、なんとか理事長を守ろうとしているのかなという印象を与える可能性があるので」と説明した。