団体戦で当初予定されていた韓国と北朝鮮による南北合同チームの結成は急きょ中止となった。韓国と北朝鮮は単独チームとしてそれぞれ出場した。

 モンゴル柔道連盟の幹部は「バトトルガ大統領をはじめ、合同チーム出場を願っていろいろと努力してきたが、北朝鮮側が理由について何も説明せずに中止とした。残念だ」と述べた。

 一方で関係者によると、国際柔道連盟(IJF)が南北合同チーム結成を発表した際にホームページなどで使用した「統一旗」を巡り、北朝鮮サイドが何らかの反対姿勢を示したとの情報もあるという。

 南北合同チーム結成は、実現すれば柔道では初めてのケースだった。IJFのビゼール会長は世界選手権(9月・バクー)の男女混合団体戦でも南北合同チーム結成を促す意向を示している。他競技では2月の平昌冬季五輪のアイスホッケー女子、5月の卓球世界選手権団体の女子で実現した。