フィギュアスケート男子の10年バンクーバー五輪銅メダリスト、高橋大輔氏(32)が1日、都内で会見し、現役復帰を表明した。記者会見では「それぞれの目標、戦い方があっていいのではと思った」などとコメント。今後は10月の近畿選手権から、12月の全日本選手権を目指すことになる。

 新シーズンは10月5~8日に全日本への第1関門となる近畿選手権(兵庫・尼崎スポーツの森)、次に11月1~4日に西日本選手権(愛知・日本ガイシアリーナ)が行われ、12月20~24日の全日本選手権(大阪・東和薬品ラクタブドーム)へとつながる。

 現時点で新シーズンの予選会通過者数は発表されていないが、近畿ブロック在籍選手の17~18年シーズンにおける進出条件は以下の通りだった。

 ◆西日本選手権進出条件 近畿選手権の上位13人

 ◆全日本選手権進出条件 西日本選手権の上位11人(全日本選手権のシード選手である宇野昌磨、田中刑事、無良崇人は除く)

 18~19年シーズンの大舞台は、19年3月18~24日の世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)。日本男子は、前回大会(18年3月、ミラノ)で宇野昌磨(トヨタ自動車)が2位、友野一希(同大)が5位となり、3枠を確保した。

 6月22日に発表された世界選手権への派遣選考基準は以下の通り。

 〈1〉全日本選手権大会優勝者を選考する

 〈2〉以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して1名選考する。

 (A)全日本選手権大会2位、3位

 (B)ISU(国際スケート連盟)グランプリファイナル出場者上位2名

 (C)全日本選手権大会終了時点でのISUワールドスタンディング上位3名

 〈3〉以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して、〈1〉〈2〉で選考された選手を含め3名に達するまで選考する。

 (A)〈2〉の(A)から(C)に該当し、〈2〉の選考から漏れた選手

 (B)全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンワールドランキング上位3名

 (C)全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンベストスコア上位3名

 4年間のブランクを経て復帰する高橋大輔氏の歩みは、多くのファンの注目を集めることになりそうだ。