フィギュアスケート女子で3回転半(トリプルアクセル)ジャンパーの紀平梨花(15=関大KFSC)が6日、新横浜スケートセンターで行われた「ドリーム・オン・アイス」で今季の新ショートプログラム(SP)「月の光」を初披露した。

 誰もが耳にしたことのあるドビュッシーの柔らかく優雅なピアノ曲。浅田真央さんが08-09年のSPで使用するなど多くのスケーターが滑ってきたもので、「いつかこの曲で滑りたい」と心に温めていたものをシニアデビューに合わせ、自ら振付師に提案した。この日は2度ジャンプ失敗したが、曲に寄り添ったしっとりとした演技を披露。「今日は良くなかったけど、もっと滑りこんでいいものにしていきたい。私なりの月の光を表現していけたらいい」と抱負を語った。

 既にフリーの曲は「ビューティフル・ストーム」と発表しており、SP、フリーともにトリプルアクセルを入れる予定。さらに4回転ジャンプを入れるプランもあるが、「確率のいいプログラムにしたい」とまずは安定感のある演技を目指す。