世界12位の錦織圭(28=日清食品)が、16年2月のメンフィスオープン以来2年8カ月ぶりのツアー通算12勝目に王手をかけた。

2勝7敗と大きく負け越していた同25位のガスケ(フランス)に7-6、6-1で勝ち、大会通算3度目の優勝に残り1勝と迫った。錦織は、16年メンフィスオープン以降、ツアーシングルス決勝で7連敗を喫している。

錦織の勝利後会見の一問一答は以下の通り。

--過去のガスケ戦の中でもベストマッチか

錦織 うーん、まあそうですね。最近は勝ってる試合は彼に対して良いプレーはできてますけど、今日は1セット目は我慢が必要でした。彼のサーブがたぶん前の何試合よりかはよかったので、ちょっとどっちに来るかわからなかったりリズムを取られたり。僕のリターンゲームが1セット目はあまりチャンスがそこまでいつもよりかは少なかったので我慢は必要でしたけど、自分のサービスゲームはすごくよかったのと、ストロークも徐々に相手のリターンゲームでもプレッシャーを少しずつかけられたのかなと思います。作戦をしっかり持って彼に対して良いテニスができたのかなと思います。

--タイブレークではどうやって気持ちを保ったのか

錦織 チャンスを作れなかったのは若干頭に残っていましたけど、彼が今週レコードが良いって言うのは頭に入っていたので、集中してやらないとっていうのは頭に入れました。ちょっとこう思い切りの良いプレーはタイブレークで出したかったので、それが良い形でバックのダウンザラインが何本か決まったりネットプレーが決まったり、サービスエースがあったり。ほぼ完璧に近いタイブレークだったので、そこから流れがどんどん来たのかなと思います。

--今日のどのプレーが勝利につながったのか

錦織 サーブですね。エースもいつも以上にありましたし、サービスゲームでの好プレーは、良いサーブが入ってそこからこう自分が常に攻めてる形やパターンが多かったので、ブレークもされず…、されてないですよね?サーブはよかったですね。

--サービスエースも10本。なぜ決まったのか

錦織 サーブが良いからです。今日はすごくライン際に吸い込まれるようなサーブが多かったので、いつも以上に良いコースに正直入っていましたけど、大事なタイミングでエースが多かったのですごくサーブに助けられました。

--メドベージェフとの決勝はどんなプレーをして戦いたいか、久しぶりの決勝に緊張はするか

錦織 決勝で緊張しなかったことがないし、決勝でたぶん今まででぐっすり寝られたことがあんまりないので、緊張はすると思います。今週すごくいいテニスはできているので、決勝ということはあまり考えず。でも彼は良いテニスをしているので決勝にいてもおかしくないような選手でもありますし、ちょっとこう変わったというか、きれいなテニスではないですけど、すごくうまいものをもってるので、サーブが良かったり、バックのフラットで打ってくるショットだったり。楽な相手ではないですけど、がんばってやりたいと思います。

--今年タイブレークにすごく強いが、タイブレークにはどういう感じで臨むか

錦織 最近はそうですけど…あんまり言いたくない…。なあなあにしていいポイントは1つもないので集中してどのポイントも戦えているのと、タイブレークだからこそ強気にプレーしてるっていうことがあるかなと思います。今日もちょっと前に出てみたり、やっぱりつないでるだけでは簡単に勝てる相手ではないし、そういう相手はいないですけど、なるべく強い気持ちをもって戦うようにしています。