空手男子組手のエース荒賀龍太郎(28=荒賀道場)が、今年の全日本選手権(12月8日=東京武道館、9日=日本武道館)を欠場する。13日、世界選手権が行われたマドリードから羽田空港に帰国し、明らかにした。

「全日本は出ません。ここでもう1度、自分を見つめ直そうと思っています」

荒賀は世界選手権84キロ級で連覇を狙ったが、3回戦でベラルーシ選手に0-6で完敗した。今年は世界各国で7戦行われた最高峰のプレミアリーグでも1勝にとどまり、昨年に続く年間王座を逃すなど、思うような成績を残せていない。世界ランキングも1位から2位に後退した。

昨年の全日本選手権では無差別級の組手で4連覇、史上最多6回目の優勝を目指したが決勝で敗れた。空手の母国・日本でも最も伝統のある大会だけに思い入れも強いが、20年東京五輪の出場に直結するランキングには影響しない。2年後の金メダル獲得を目指し、1月のプレミアリーグ開幕戦(パリ)へ向けた調整を重視した決断になった。