テニスの全豪オープンを制した大坂なおみ(21=日清食品)の祖父鉄夫さん(74=根室漁協組合長)が暮らす北海道根室市は一夜明けた27日、同市役所に懸垂幕が掲げられ、石垣雅敏市長(68)が改めて喜びを語った。

懸垂幕は昨年9月の全米オープン優勝時も同市役所に掲げられたが、今回は“バージョンアップ”を遂げた。最新のものは準決勝後に優勝を見据えて制作を開始。優勝によって無事お披露目された懸垂幕は縦11メートル、横1・25メートルで3分割仕様。「全豪オープンテニス女子シングルス」の箇所が入れ替え式になっており、今後4大大会で優勝する度に最新のものに更新できる仕組みになっている。

石垣雅敏市長(68)は「根室にゆかりのある大坂なおみさんのグランドスラム2連勝。世界のスーパースターの誕生、活躍に根室市民こぞって感激をしています。そんな思いを込めて垂れ幕をさせていただいた」と話した。

大坂自身はまだ同市を訪れたことはないが、今秋の東レ・パンパシフィック・オープンの際に初訪問するプランも浮上している。石垣市長は「お母さんの生まれたこの地に来ていただいて、市民こぞってお祝いしたいと思う。できれば『観光大使』とか『親善大使』とかそんなこともお願いできたらなと思っております」と、ゆかり地のヒロイン誕生に喜びを隠せなかった。