レガシー会場でさくらが咲いた。ホッケー女子日本代表「さくらジャパン」が、64年東京五輪以来55年ぶりに東京・駒沢で代表戦を行った。U21女子日本代表に7-2で勝利。昨夏のジャカルタ・アジア大会優勝の力を発揮し、満員の観衆1035人にホッケーの魅力を披露した。男子代表「サムライジャパン」もU-21男子代表に2-0で勝利した。

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さくらジャパンが、アジア女王の力を満員の観客に披露した。試合開始3分、ペナルティーコーナー(PC)からMF永井葉が豪快なシュートで先制。豊富な運動量を生かした高い位置からのプレス、素早い攻守の切り替えで躍動。続けざまにゴールを決めて大量7点で貫禄の勝利を飾った。

永井葉は、PCからの先制点に「自信を持って、打てば入ると思っている」と力強く話した。主将のDF内藤は「チームとして金メダルを目指している。強みを伸ばし、弱みを強みに替える」とあと495日になった東京五輪を見据えた。

昨夏のジャカルタ・アジア大会で男子とアベック優勝。快挙の報告と競技の普及を兼ねて、55年前の「レガシー会場」で代表戦が組まれた。この日は立ち見も出る盛況ぶりで観衆1035人。内藤は「さくらジャパンとして試合ができてうれしい。ホッケーを初めて見たという人も多いと思います。ホッケーの面白い部分を伝えたい」。試合後は、ファンの首に金メダルをかけての写真撮影やハイタッチで触れ合った。上昇カーブを描くさくらジャパンはさまざまな試みにトライして、地元の応援を力に変えていく。【益田一弘】