2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会は23日、明日開幕1年前となるのを前に東京・日本橋の街を本番同様の大会装飾で彩った。

日本橋のたもとには五輪シンボルが設置され、中央通り沿いには「大会ルック」と呼ばれる本番用の装飾を施し、機運醸成を図る。8月25日まで実施される。

組織委の古宮正章副事務総長は「日本橋は江戸時代から文化交流の大事な場所。来年に向けても文化交流の場になっていってほしい」と述べた。中央区の山本泰人区長は「五街道の原点、道路元標のある日本橋から発信してもらうことは誇りに思う」と喜んだ。

大会スポンサーで組織委とともに本計画を実施した三井不動産の日本橋街づくり推進部長の七尾克久氏は「日本橋は当時、世界一の反映を極めたと言われる江戸の中心地だった。日本全国からチャレンジ精神あふれる商人の方が集まった街。私どもも350年前からこの地にルーツを持ち、地元の皆様方と伝統と革新の融合した街づくりを進めてきた。本番で日本橋はマラソンコースとなる。情緒ある日本文化、食、エンタメにいたるまで幅広い日本橋をお楽しみ頂きたい」とアピールした。

また、競技体験が出来る10のアトラクションが用意された「超ふつうじゃない2020展」も同時に始まった。男子バレーボール選手がジャンプして到達する3メートル48センチの高さにボタンがある自動販売機などが設置され、五輪選手のすごさを体験できる。ボタンを押すことが出来れば実際に飲料水が手に入る。

同イベントはCOREDO室町テラスで8月4日まで、東京ミッドタウン日比谷で同8~25日まで開催される。同イベントでは競技会も行われ、7月31日までCOREDO室町テラスで予選大会を実施。男女それぞれ上位5人が、8月11日に東京ミッドタウン日比谷で行われる決勝大会に駒を進める。優勝者には五輪・パラリンピックの観戦ペアチケットと商品券5万円分が贈呈される。