札幌山の手高ラグビー部に偉大な先輩が加わった。16日、札幌市内の同校でOBでラグビー日本代表のリーチ・マイケル主将(31)をかたどった像がお披露目された。

W杯初8強に貢献したリーチから贈られた。ボールを持ち相手を振り払い突破する姿を再現した像は闘将のイメージそのまま。佐藤幹夫監督(58)は「(出来栄えは)100点満点。つらいときはリーチを見て勇気と元気をもらってほしい」と目尻を下げた。

繊維強化プラスチック製で土台を含めて総重量156キロ。像を移動させる際には「FW陣、持ち上げろ」「(像の)頭を下げろ」と部員同士で連係を取り、細心の注意を払った。雪解け後にはグラウンドの桜の下に設置する予定。チームは昨年2大会連続で花園に出場し初戦を突破したが、シード校の壁は崩せず2回戦敗退。前日15日に始動した新チームの木津谷勇輝主将(2年)は「きつい練習でも銅像を見てリーチさんみたいになりたいと思って頑張れる」。頼もしい先輩とともに再び花園を目指す。【浅水友輝】