ラグビー・トップリーグのサントリーサンゴリアスは28日、19年ワールドカップ(W杯)日本大会の日本代表FB松島幸太朗(26)が、今季終了後にフランス1部トップ14のASMクレルモン・オーヴェルニュに移籍することが決まったと発表した。

2年契約で期間は22年6月まで。クラブを通じ

「トップリーグのシーズン中ですが、今回の移籍に関しては日仏同時発表することになりました」

「契約に至った経緯としては、2023年のフランスW杯に向け、更に成長するために、『高いレベルそして強いクラブでやりたい』という気持ちと『自分が求められているところに行きたい』という思いがあり、そういった意味でクレルモンから非常に熱意が伝わってきたことが決め手となりました。僕の求めているものがすべて一致したのがクレルモンでした」

「自分が持っているすべての能力を、歴史あるクレルモンという素晴らしいクラブで少しでも良い影響を与えられるようにやっていきたいと思います」

「今回、自分が挑戦をするにあたっては、サントリーには凄く前向きに考えていただけました。この実現に至ったことに関して、サントリーには感謝しかありません。サントリーで残された時間、チームメンバーやスタッフと今シーズンの優勝に向けて、全力で取り組んでいきます」(以上、原文まま)

とコメントした。松島はかねて今夏の欧州移籍を熱望していたため、念願かなった形だ。

発表資料によると、クレルモンの本拠地はフランスのオーヴェルニュ州、クレルモン=フェラン。フランス国内1部リーグ「トップ14」に所属。1911年にASミシュランとして創設され、1922年にASモンフェランデーズに名称変更、2004年から現在のクラブ名に変更された。

1936年から2009年の間に国内リーグ準優勝10回、2010年に初優勝。ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ(ハイネケンカップ)では2013年、2015年に準優勝している。

◆松島幸太朗(まつしま・こうたろう)1993年(平5)2月26日生まれ、南アフリカ出身。神奈川・桐蔭学園高からスーパーラグビー「シャークス」(南アフリカ)の下部組織に進み、14年からサントリー。178㌢、88㌔。