ショートプログラム(SP)4位の坂本花織(19=シスメックス)はフリー8位の129・72点だった。合計は202・79点でシーズンベストは更新した。全体5位だった。

1本目のジャンプで4回転トーループに挑戦。しかし回転が足りず転倒し、ダウングレード判定がついてしまう。これが尾を引いたのかミスを連発。続く3回転フリップからの連続が単発になって、2連続のGOE(出来栄え点)マイナスとなった。3回転ルッツもエッジが不明瞭とされ、。最後の3回転ループも手をついた。

演技後、果敢に挑んだ4回転トーループについて「6分間(練習)で結構いいなと、いい感じだったけど…」と振り返りながら失敗には納得。「それ以外でしっかり稼がなきゃいけなかったのに」と、ほかのジャンプを悔やんだ。ミスについては「トーループで力を使ったわけではなくて、今季の、いつもの自分が出た感じ」と反省。SP4位の勢いを生かせなかった。

再び4回転への挑戦について「(中野コーチから)自分で決めなさい。自分を信じてやりなさいと言われたんですけど、自分を信じ切れなかったかな。でも、挑戦できたことで来季につながる。いい経験だったかな」と話した。

その来季に向けて、新技の習得へ「今後の練習で取り入れていかないと。けがしない体づくりもしていきたい」と言って大会を終えた。