日本卓球協会が新型コロナウイルスの感染拡大で帰国できず、海外で調整を続けている中国代表団47人を、日本国内に受け入れることが21日、分かった。関係者によると、受け入れ拠点は1カ所で関東地方にある施設を確保済み。近く所在自治体が発表する。

協会関係者によると中国代表チームは1月中旬に中国を出国し、同下旬に行われたドイツオープンに出場。その後、中国卓球協会から帰国しないよう通達があり、現在は次戦があるカタールで調整を続けている。

日本協会は、早い段階で中国代表が自国に帰国できない状況を把握。何かできないかと対応を模索していた。中国は男女共に世界王者、五輪王者を擁し、東京五輪本番では日本のライバルになるが、協会関係者は「自分たちの仲間。困った人たちが目の前にいたら助けたいと思うのが当たり前」と語った。

3月下旬に韓国・釜山で行われる世界選手権団体戦が閉幕した後の3月30日から6月13日の間、中国代表を受け入れる。その後、中国代表は海外遠征を経て、再入国し、そのまま五輪本番に臨む予定。