ラグビートップリーグ・ヤマハ発動機の選手約30人が20日、静岡県袋井市内で子どもたちと触れ合った。新型コロナウイルスの影響で4月から延期されていた「ヤマハラグビースクール」の新年度開校式に参加。幼稚園年長から小2の男児と、成年も含めた女子を3班に分け、ウイルス感染対策をしながらアドバイスを送った。

元日本代表FB五郎丸歩(34)が呼びかけ、選手が自発的に集合。グラウンドにこれだけの人数が集まったのは、2月22日の三菱重工相模原戦(名古屋市)以来だという。各選手は身ぶり手ぶりを交えて、生徒を指導した。

五郎丸は「子どもたちの笑顔から、我々も元気をもらった」と振り返った。自粛期間中は、自宅でのトレーニングの他、人数制限をした上でクラブハウスに入り、体力づくりをしてきた。現在のコンディションについて「ここ数年で最もいい仕上がり」と、好感触を得ていた。

大戸裕矢主将(30)も、ウエートトレーニングや走り込みで体をつくった。五郎丸と一緒になることも多かったという。「鍛えてきたのと、コロナ太りで、みんな(体が)大きくなっている」。冗談で報道陣を笑わせた。

堀川隆延監督(46)は「ラグビーを通して(生徒らと)つながる機会をつくることができて、うれしい。子どもたちの笑顔が、僕らのエネルギーになった」と満足げだった。チームの再始動は来月。来年1月のトップリーグ開幕に向けて準備していく。強化合宿については、「開幕から逆算して、できればやりたい」と希望した。【倉橋徹也】