バスケットボールBリーグの日本代表、ファジーカス・ニック(35=川崎)に新型コロナウイルスの陽性反応が出た。所属の川崎が8日に発表した。

発熱はなく、現在は米国の自宅で療養中だという。3月27日にBリーグの残り試合が中止になった後、4月1日に日本を離れており、現在は米国に滞在中でチームの他の選手やスタッフとの接触はない。

ファジーカスは12年に来日し、東芝(現川崎)に入団。日本代表として昨年9月の(ワールドカップ)W杯では全試合に出場した。川崎での19-20シーズン成績は全40試合に出場し、中地区優勝に貢献。1試合平均31分59秒の出場で23・2得点を記録した。

結果的に今季最後となった3月15日の試合では前日に北海道の選手が発熱した。「試合に出て(感染した場合、その後)子どもにうつしてしまったら…」と不安を抱えながらも出場を決意。試合後には「自分たちはコントロールできないので、神に祈るしかない」と話していた。

チームは現在、神奈川・川崎市内で個人練習を中心に行っており、今後も予防対策を取りながら活動を続けていくという。