フィギュアスケート男子で20年ユース五輪金メダリストの鍵山優真（17＝星槎国際高横浜）が、シニアデビューシーズンで「もののけ姫」を演じる。21日に大阪府内で公開された全日本シニア合宿で、今季の新プログラムを説明。ショートプログラム（SP）は「テイクファイブ」、フリーには「好き」だという久石譲作曲のジブリ映画「もののけ姫」のサウンドトラックを使用するとした。

 

以下は一問一答

 

－この合宿で取り組みたいことは？

まず、プログラムを新しくしたので、レベルチェックとかしてもらって、いいプログラムに近づければいいなと。初めてのシニア合宿なのですごく緊張してたんですけど、先輩の方々がとてもフレンドリーに話しかけてくれて、今は楽しいです。

 

－新型コロナの影響は？

緊急事態宣言が出る少し前から滑れなくなって、約1カ月半は滑って内期間が続いてて、滑れるようになったのは解除されてから2日後くらいですね。今は一般の滑走はやっていないんですけど、貸し切りとかは元通りになってきました。。スケートの調子は取り戻すことができ、良い状態です。

 

－自粛中に新たなトレーニングは？

鍵山　スケートに必要な筋肉、例えば降りる時に必要な腹筋の力とか、跳び上がる脚の筋肉とか、体幹とかもやり、縄跳びを使ったりして鍛えていました。

 

－佐藤駿選手との連絡等は？

鍵山　あまり連絡はとってなくて、たまにしてるくらいでした。「元気？」とか「いつから練習できるの？」とか、お互いの調子を聞いたり。

 

－心境の変化は？

鍵山　モチベーションが下がることはあまりなくて、自粛期間もモチベーションを保つために、自分の昨季の動画を見たりして、こうやるという思いで過ごしてました。

 

－新プログラムは？

鍵山　SPは「テイクファイブ」。主にジャズ系の曲なんですけど、振り付けは佐藤操先生です。フリーはスタジオジブリの「もののけ姫」のサントラを使いました。フリーの振り付けも佐藤操先生です。

 

－先行き見通せない中で、北京五輪の五輪のプレシーズンを迎えることについて？

鍵山　こういう状況なので開催されるかどうかは分からないんですけど、五輪はどこかでは必ずあると思うので、それにでれるように、技術も演技も磨き上げていって、五輪に出られるように頑張りたいと思います。

 

－SPとフリーの演目に込められた思いは？

鍵山　SPは、ちょっと大人っぽい曲なので、操先生からは、「もうちょっと大人になってから使った方がいいんじゃない？」と言われたんですけど、この曲を使い大人っぽく滑りたくて。フリーは、久石譲さんがもともと好きで、作ってる曲を使いたいなと。力強い曲だったり、切ない曲などあるので、表情とか使い分けていきたいなと思います。

 

－ジャンプ構成は？

鍵山　現時点ではSPは4回転2種類と3回転半。フリーは4回転2種で3本入れて、3回転半を2本いれる予定です。SPは最初、4回転サルコーからの連続ジャンプを。次に4回転トーループが入ってます。フリーは4回転サルコーは2本で、トーループが1本です。SPもフリーも、できたばかりで、あまり滑り込めてないんですけど、試合までには自分のものにしていきたい。

 

－シニアに上がる決断は？

鍵山　シーズン後半の全日本選手権ぐらいから、ある程度は決めていて、4大陸選手権が終わったくらいに、確実にシニアに上がると決めました。

 

－自身の立ち位置は？

まだまだだと自分では思っていて、自分以外にも北京五輪を狙っている人たちはたくさんいる。その人たちに負けないくらい練習して、自分の力で資格を取りたいと思います。

 

－シニア1年目？

何事にも恐れずに、どんどん挑戦していきたいなと思います。